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大学時代の元カノと社会人になってから

前)大学時代の元カノと社会人になってから

それから2週間ぐらいかな、相変わらず今日子と専務は出かけていた
朝来てから「今日子ちゃん行こうか~」
と朝礼が終わった後にすぐ出かける
営業から「今日もデートですか、いいですねえ(笑)」と言われても
「今日は●●方面やな、何かデートコースに美味いものあるかなあ(笑)」
と軽くかわしていた
俺は会社の携帯が前の日から壊れてたので「専務、ちょっと携帯壊れたんで他に使えるのないですかね」
と言うと「古い会社携帯使ったらいいよ」今日子が来て「そこの箱に入ってるやつ使っていいよ」
「ありがとう、適当に使うわ」と言うと専務と今日子は出て行った
専務はパソコンはエクセル、ワードなどは出来るけど機械に関してやハードのことなんかは
さすがに素人だったのでいつもパソコンの調子悪い、携帯の操作やなんかのことは俺に頼みに来る



営業の人を含めそういうのに疎い人ばかりだったので俺はそういう面では重宝されていた
会社のパートさんに聞いたら「あ、そこの黒いやつ専務がこの間まで使ってたやつだから新しいよ」
と箱の中の一台の携帯を指さした
専務は新しいものが好きなので最近携帯を最新機種に変えた、と喜んでいた
(社長と専務は会社の携帯電話を家に持ち帰っていた、俺たちは仕事終わって帰るときに返す決まり)
へえ・・・結構新しいやつだな、ラッキーとその携帯を手に取った
その日は暇だったのでパートの主婦と雑談しながらsimカードを入れ替えて
さて、使えるかな・・・と前の会社携帯と操作方法が違うのでポチポチいじっていた
ふと、悪戯心で「メールとか画像本体に残ってないかな(笑)」とパートのおばちゃんと
話しながらメールフォルダを見た
送信済みメールは全部消されていたがちらっと見ると受信メールのところに何件かメールが残っていた
・・・本当にあるとは思わなかったので
パートの主婦には「やっぱ残ってないよー残念」と言いつつ
アホやなあ専務、受信メール消し忘れてるよ・・・とメールの件名を見ていた


メールは10通ぐらい、「●●商事の件」「交通費について」営業からのメールが並んでいた
他人のメールのやり取りなんて見ることもないのでドキドキしたが普通の業務連絡とか
経費の相談なんかのメールだった
下にスクロールしていくと「きょうちゃん」と書かれたメールアドレスが表示され
その下に「今日子眠いー」とのタイトルがあった
彼女とのメールか・・・と急に心臓がドキドキしだした
その下にも「きょうちゃん」からのメールが5件ほど
タイトルが並んでいたが「もうーエッチ」「その歳で(笑)」「今度は」
とすごい意味深なタイトルが並んでいた(昔のことなんでうろ覚え)
「ちょっと給湯室で煙草吸ってきます」とパートさんに伝えると
「今日は暇だよねー、ゆっくり吸ってきていいよ(笑)」と言われた
給湯室に行くと携帯を取り出し、煙草を吸いながらさっきのメールを開いた
彼女の秘密を覗き見てるようで不安と興奮でちょっと手が震えてたのは覚えてる


まず「今日子眠いー」から順番に開くと・・・
・しかし体調悪いのに元気だね~、あっちの方はホント若い連中に負けてないわ(笑)きょうこもう疲れたからかえって寝る~
目の前が真っ暗になった、心臓がすごく苦しくなり急に吐きそうになった
明らかにやったあとのメールだ、しかも何回もしてる関係の・・・
震える手で煙草を吸うと慣れてるはずなのにクラクラして倒れそうになった
他のメールも見たくなかったがどんなことが書いてるんだろう、と気になって次々と開いていった
・昼ご飯美味しかった?カレーなんて久々に作ったよ(*´∇`*)、これでまた昼から元気に回れるね(笑)私もおっさんフェチだなあ(笑)
・55歳であんな元気だと思わなかったよ(▼∀▼)もう無理、とか言ってまたすぐあとにホテルいこ、とか(笑)
・今度ゆっくり元気になること(笑)してあげるね~
・うふーん、そんなこと言ったらまたお風呂で上に乗って暴れちゃうぞ(笑)
(顔文字はあったけど適当です)もうできてるのは間違いなかった


やっぱりそういう関係だったのかよ、ふざけんな・・・
すぐに電話したが彼女の携帯は留守電だった
メールで「話があるから今日終わった後時間作って」と送信した
給湯室から戻るとパートさんが「今日お昼なんか頼む?・・・・どうしたの?」と心配そうに見てくる
「ああ・・・ちょっとめまいがして(笑)暑いからかな」
「・・・顔色悪いよ、大丈夫?」
ハッとして給湯室に戻って鏡を見ると真っ青だった
「・・・大丈夫です、」と言ったもののその後の1日の会話は覚えてない
夕方になり彼女から「今から帰るね、運転中だったから連絡できなくてごめんね」とメールが来た
嘘付くなよ・・・と思ったが
専務と今日子が帰ってくると俺は「今日はお先に失礼します」と帰った
専務にもどういう顔をしていいかわからなかったし、今話すと殴りそうだったので
今日子には「ちょっと出てきてくれる?●●(喫茶店)で待つ」とメールした
20分ぐらいで今日子が来た


「ごめんねーお待たせ」
俺の様子を見て気がついたのか「なんかあったの?今日顔色悪かったって聞いたけど」
俺は5分ぐらい黙ってたが話を切り出した
「専務といつからそういう関係なんだ?」
今日子は一瞬驚いた顔をしたが「ええ?(笑)まだ疑ってるの?専務にも言われたんじゃ・・・」
「メール残ってたぞ」「誰の?」「おまえからのだよ」
「・・・」
「ひどいな、平気な顔して専務とやって家まで行って料理作ったり風呂に一緒に入ったりしたんだな」
今日子の顔色が真っ白になるのがわかった


「・・・」
「一応メールはコピーして残しておいたから、もしなんか言ってきたら専務とやりあう覚悟はあるからな」
「やめてよ、あの人病気なんだよ」
「病気だったら何してもいいのか?人の彼女とやりまくって病気ですーなんてよく言えるよ」
「・・・どうしたらいい?」
正直もうどうでも良くなってた
こんな女と付き合ってたのか、俺も今日子も腹黒い専務に利用されたわけだ
「浮気するような女は無理、もう俺会社やめるわ」
「・・・」今日子が泣き出した
「専務に会いたくないから言っておけよ、全部知ってる、今日でやめるって」
一気に怒りが爆発してテーブルを叩きつけると店を出た


会いたくないとは言ったものの、怒りが収まらなかったので会社に戻ると会社携帯を専務に突きだして
「俺、今日で辞めさせてもらいます、話は今日子から聞いてください」
雑談してた専務は一瞬、しまった、という顔をしたが
「なに急に、今日明日辞めるとか言われても困るよ」
「社長に話してもいいんですけど」というと黙り込んで「・・・あとでちょっと話そうか」
「いや、もう話すことはないです」そのまま帰った
次の日朝から携帯が鳴ってたんだがずっと無視してた
昼から見慣れない番号からかかってきた・・・誰だろう、と思って出ると社長だった
「どうした急に辞めるとか・・・なんかあったのか」「・・・」
なんでも社長が帰ってくると専務が周りに当たり散らしてたらしい(笑)
あいつは恩知らずだ、俺がよくしてやったのに・・・とか
黙ってるつもりだったが社長に正直に話した


「・・・あのバカ、まだそんなことしてるのか」
社長はとりあえず戻ってきなさい、専務は本当に体調が悪く、入院するからもう
しばらく会うことはないだろう、と
「すいませんでした、社会人として失格です」
と言うと社長は「君がいないと営業も困ると言ってるし、俺も困るんだよ~(笑)」
と笑って許してくれた
次の日に会社に行くと今日子と専務は休みだった
またか・・・と思ったがよく聞くと専務は体調不良で病院に(昨日キレてたら心臓が痛いとか言ってたらしい)
今日子は風邪で家で休んでるとのことだった
しばらくすると電話があり、パートさんが「専務なんか検査したら心臓の血管がやばいんだって、すぐ入院だって」
とみんなに伝えていた
俺は内心ざまあみろ、天罰か・・・と思ったよ
入院してからは特に何もなかった
今日子は次の日出社してきたが俺も今日子も顔を合わせてしゃべることはなかった


女性陣や何人かの営業は気がついたようで、気を遣ってくれてた
あとで社長とご飯食べに行ったとき今日子にも電話があって釘を刺されたらしい
社長は専務と学生時代からの友人なので性格もわかっているらしく
「あのバカは女癖悪いのは死ぬまで治らないよ、もう女の子雇うのやめようかな(笑)」
とご飯を食べながら過去の悪行(笑)を教えてくれた

そっからは2年ぐらい俺も働いたけど他の会社から誘いがあってそっちに行った
だんだん会社の業績も悪くなって最後は5人ぐらいしかいなかったな・・・
社長はいい人だったけど
専務は結局他の病院に転院して手術を受けたが回復が思わしくなく
そのまま退職し関東の地元に戻った
その後半年ぐらいして亡くなったと聞いた
今日子はあのあとしばらくして急に辞めた
俺も今日子からの電話を取ることもなかったし、会社帰りとか話しかけられても無視してたから
よくわからないが、実家に帰って家事手伝いをしているとか聞いた

噂というのは怖いもので、誰がいつ聞いたのか憶測かわからないが
ある日パートの主婦から給湯室で一緒に煙草を吸ってるときに
「今日子ちゃんと専務そういう関係だったんだってね、親子みたいな歳で・・・みんなどん引きしてたわ」
という話をされた
さりげなく付き合ってたんでしょ今日子ちゃんと・・・と言われたが
「さあ・・・もうどうでもいい話ですよね(笑)」と明るく誤魔化した
その後聞いた話では専務は結構な額の借金もあり、何度か督促が会社に来たり
飲み屋から請求が来たりしてたらしい
俺の希望かもしれないが、因果応報というのはあるのかもなあ・・・と思った